ドライブレコーダーは、事故やトラブル時に重要な映像や音声を記録する車載デバイスです。前方のみを記録するシンプルなものから、360°全方位をカバーするモデルまでさまざまな種類があるため、目的に応じた選択が重要です。また、画質や録画機能にも違いがあり、安全な走行をサポートする機能を持つものもあります。今回は、ドライブレコーダーの種類とおすすめの選び方について詳しく解説します。
【ドライブレコーダー】さまざまなタイプがある
ドライブレコーダーは、事故やトラブル時の映像を証拠として記録するための重要なデバイスです。種類が多く、機能や設置方法が異なるため、自分の車や目的に合ったものを選ぶことが重要です。ここでは、設置方法、記録範囲、録画方式といった観点から、それぞれの特徴を掘り下げて解説します。
設置方法の違い
ドライブレコーダーは、設置方法によって異なる使い勝手や特徴を持っています。それぞれの利点を知ることで、最適なモデルを選ぶことができます。
1.カメラと本体が一体型のもの
このタイプは設置が最も簡単で、購入してすぐに取り付けられることが特徴です。主にフロントガラスやダッシュボードに直接取り付けられ、比較的コンパクトです。手軽に設置できるため、取り外しや車両の入れ替えが多い方にとっても便利です。
2.カメラと本体が分かれているもの
分離型のモデルは、カメラ部分を目立たない位置に設置でき、本体は車のトランクや座席下などに隠すことができます。これにより、カメラが視界を妨げることなく高性能な映像記録が可能です。また、複数のカメラを車内外に設置することで、より詳細な映像を記録することが可能です。
3.ルームミラーに取り付けるもの
ルームミラー一体型は、インテリアに自然に溶け込むデザインが特徴です。カメラがミラーに内蔵されているため、他のタイプに比べて目立ちにくく、ドライバーの視界を遮らないメリットがあります。特に、後方の映像をミラーで確認しながらドライブできるため、駐車や車線変更の際にも役立ちます。
記録範囲の違い
ドライブレコーダーの重要な選定ポイントは、どの範囲を記録できるかです。走行中に何を記録したいかによって、適切なタイプを選ぶとよいでしょう。
1.前方1カメラのみのタイプ
このモデルは、前方の映像を中心に記録するシンプルな設計です。前方からの衝突や接近してくる車両、歩行者の動きなど、運転中の主要な場面をカバーします。比較的低価格ですので、初めてドライブレコーダーを導入する方にもおすすめです。
2.前後2カメラタイプ
前方と後方の両方をカバーするこのモデルは、追突事故など後方からの接触にも対応できるため、事故時の記録をより詳細に残すことが可能です。また、後方カメラを使って駐車時の状況を確認できるため、駐車が苦手な方にも有効です。バランスの取れた機能で、様々なニーズに応えられるため人気があります。
3.360°カメラタイプ
360度全方位を撮影できるカメラを備えたモデルは、死角がなく、車両全体を記録することができます。例えば、側面からの接触や、駐車中の車に近づく不審者の行動なども記録できます。高機能な分、他のモデルよりも高価ですが、あらゆる状況に対応できる安心感があります。
録画方法の違い
ドライブレコーダーの録画方式には、常時録画型と衝撃感知型があります。それぞれの録画方式には異なるメリットがあるため、使用目的に合わせた選択が重要です。
1.常時録画型
エンジンをかけた瞬間から録画が開始され、ドライブ中のすべての出来事を記録します。古い映像は上書きされていくため、容量の管理が容易で、映像が必要なときには常に最新の情報が得られます。走行中に起こった全てのイベントが確実に記録されるので、後から確認する際に安心です。
2.衝撃感知型
衝突や急ブレーキなどの異常な動きを感知すると、その瞬間の前後数秒間の映像を自動的に保存します。無駄な映像を記録せず、必要な部分だけをしっかりと保存できるため、メモリの消費を抑えることができます。特に、駐車中に誰かが車に接触した場合や、いたずらの瞬間を証拠として残したい場合に役立ちます。
【ドライブレコーダー】360°記録できるものがおすすめ
360°記録できるドライブレコーダーは、愛車をあらゆる方向から記録できるため、非常に人気があります。360°死角がないため、前方だけでなく後方や側面でのトラブルも正確に記録できます。例えば、追突事故や、駐車中に車がぶつけられた場合でも、その一部始終を残すことが可能です。
また、車内も撮影できるため、車上荒らしやいたずらの防止にも役立ちます。
【その他】おすすめできるドライブレコーダーの性能
ドライブレコーダーは、交通事故やトラブルの際に重要な証拠を残すために非常に役立ちます。そこで、選ぶ際に注目すべき性能や機能について解説します。
画質がフルHD以上ある
ドライブレコーダーで撮影する映像の画質は、非常に重要です。周囲の車両や人、標識などを鮮明に記録できることが求められます。特に、他の車両のナンバープレートを読み取れるレベルの画質があると、事故時やトラブル発生時に必要な証拠を明確に残すことが可能です。
おすすめの画質は、少なくとも約200万画素を持つフルHD(1920×1080ピクセル)以上のものです。これにより、映像が細かく、どんな場面でもクリアな記録ができます。特に夜間や悪天候時でも、画質の高さが大きく役立つでしょう。
水平画角が108°以上ある
水平画角とは、カメラが捉えられる視野の広さを示します。広い画角があるドライブレコーダーは、より多くの範囲をカバーでき、斜めからの衝突や側面からの事故にも対応しやすくなります。
おすすめは、108°以上の水平画角を持つドライブレコーダーです。これにより、車の周囲全体を広く記録できるため、事故の瞬間や周辺状況を詳細に確認可能です。視野角が狭いと、重要な瞬間を捉えられない可能性があるため、広い画角は重要なポイントとなります。
HDRやWDR機能が備わっている
ドライブレコーダーには、画質をさらに向上させるためのHDR(ハイダイナミックレンジ)やWDR(ワイドダイナミックレンジ)といった機能が搭載されているモデルがあります。これらの機能は、明暗差の激しいシーンでも映像を鮮明に保つ役割を果たします。
例えば、トンネルの出入りや夜間のヘッドライトが強く照らされる場面では、白飛びや黒つぶれが発生しやすいです。HDRやWDR機能があると、これらの状況でもバランスの取れた映像が撮影でき、証拠としての価値が高い映像を残せます。
駐車監視機能が備わっている
駐車中の車両にもリスクはあります。エンジンを切った状態で車を放置している際、当て逃げや車上荒らしに遭う可能性があります。そんなときに役立つのが駐車監視機能です。
駐車監視機能を持つドライブレコーダーは、エンジンを切っている間も周囲の動きを感知して録画を開始します。これにより、駐車中のトラブルも証拠として記録でき、後々の対処に役立てられます。特に長時間駐車することが多い場合や、人通りの少ない場所で駐車する際には、この機能が大きな安心感を与えてくれるでしょう。
まとめ
ドライブレコーダーは、事故やトラブル時に重要な映像を記録する必須アイテムです。前方のみを記録するシンプルなモデルから、360°全方位をカバーする高機能モデルまで、多様な選択肢があります。選ぶ際には、画質や録画範囲、設置方法などを考慮し、自分のニーズに合ったものを選ぶことが大切です。最適なドライブレコーダーを選び、安心なカーライフを送りましょう。
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