愛車を自分でコーティングしても良い?
愛車のコーティングを自分でやっても良いかどうか迷う方も多いでしょう。ここでは、自分でコーティングするメリットとデメリットについて解説します。自分でコーティングするか判断するときの参考にしてみてください。
自分でコーティングするメリット
自分でコーティングを行う一番のメリットは、コストを抑えられる点です。プロに依頼すると、車のサイズやコーティング剤によって費用が2万円から十数万円になることがあります。自分で行う場合、コーティング剤や必要な道具の購入費のみで、費用は数千円から2万円程度で済みます。
また、自分の好きなタイミングでコーティングできるのもメリットといえます。忙しい平日に時間を作る必要がなく、週末や休日など時間に余裕があるときに作業できます。プロに依頼するときのように、何とか予定を合わせたり、予定が合わないからとコーティングを先送りしたりすることがありません。
自分でコーティングするデメリット
大きなデメリットとして、コーティング作業に失敗する可能性があることがあげられます。特に初めての方は、コーティング剤の塗布にムラができたり、乾燥が不十分になったりと、かえって車の見栄えを悪くしてしまうことがあります。
また、道具や作業スペースが十分でない場合、作業効率が落ちたり、思ったような仕上がりにならなかったりすることも考えられます。そのため、事前に必要な道具や手順などをしっかり確認しておき、慎重に作業を進めることが重要です。
【車のコーティング】必要な道具と手順
ここまで紹介した自分でコーティングするメリット・デメリットを踏まえた上で、自分でやってみようと思う方もいるでしょう。
そのような方に向けて、ここでは自分でコーティングを行うために必要な道具と手順を解説します。
必要な道具
自分で車をコーティングするためには、以下の道具を揃えておくとスムーズに作業が進められます。
道具の名称 |
道具の特徴と用途 |
洗浄ブラシ |
タイヤやホイールの汚れを落とすためのブラシ。毛の硬さにより使い分けると良い。 |
洗車スポンジ |
車全体を洗うためのスポンジ。柔らかい素材で、車の塗装を傷つけないものを選ぶ。 |
拭き上げ用タオル |
洗車後の水滴を拭き取るためのタオル。吸水性の高いマイクロファイバータオルが最適。 |
ホース |
車を洗う際に水を供給するためのホース。水圧を調整できるノズル付きのものが便利。 |
脚立 |
車のルーフ部分など、手が届きにくい場所を洗う際に使用する。 |
ゴム手袋 |
手を保護するために使用。コーティング剤や鉄粉除去剤が皮膚に直接触れないようにするため。 |
コーティング剤 |
車の塗装面に保護膜を作るための溶剤。耐久性や撥水性に優れたものを選ぶ。 |
鉄粉除去剤 |
ボディに付着した鉄粉を取り除くための専用の薬剤。コーティング前の下地処理として必須。 |
マスキングテープ |
ゴムパーツや樹脂部分を保護するために使用。コーティング剤が不要な場所に付着しないようにする。 |
アプリケーター(塗布用スポンジまたはクロス) |
コーティング剤を均等に塗るための道具。特に車のボディに直接触れる部分は専用のアプリケーターを使用する。 |
ポリッシャー(電動ポリッシャー) |
コーティングの仕上げや細かな傷を消すために使用。手作業では難しい部分を効率良く磨ける。 |
脱脂剤 |
コーティング前にボディの表面を脱脂するための専用のクリーナー。汚れや油分をしっかり除去し、コーティング剤の定着を良くする。 |
コーティングの手順
自分でコーティングを行う際には、下記の手順に従って作業を進めることが大切です。
下地処理
1.車全体を洗車
まずは車全体をしっかりと洗車します。特にホイールやタイヤなど、泥や汚れが溜まりやすい部分を重点的に洗浄します。洗浄ブラシや洗車スポンジを使い、しっかりと汚れを落としましょう。コーティング剤がボディに定着しやすくなります。
2.鉄粉の除去
ボディの表面には、目に見えないほどの細かな鉄粉が付着していることがあります。これを放置しておくと、コーティングの仕上がりが悪くなることがあります。鉄粉除去剤を吹きかけて数分間放置した後、水でしっかり洗い流しましょう。
3.脱脂作業
脱脂剤を使って、車の表面に残った油分やワックスの残留物を取り除きます。布や専用のアプリケーターで丁寧に脱脂剤を塗布し、均一に拭き取ります。洗車同様、この作業はコーティング剤の定着具合を左右します。
4.乾燥
最後に、車の表面を拭き上げ用タオルで車体についた水分を取り除きます。完全に乾かすことが重要です。少しでも水分が残っていると、コーティングの効果が低下するため注意しましょう。
コーティング
1.コーティング剤の塗布
コーティング剤をアプリケーターに適量取り、車体に塗ります。一度に広範囲を塗るのではなく、部分ごとに区切って作業するのがおすすめです。ムラができないように、均一に塗ることを心がけてください。
2.磨き上げ
コーティング剤が乾燥してから、柔らかい布やポリッシャーを使って表面をやさしく磨き上げます。コーティングの光沢を最大限引き出すためにも、入念に磨くことが欠かせません。
コーティング時に押さえておきたいこと
自分でコーティングを行って良い仕上がりにするためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。ここでは、コーティングを行う際に特に意識しておきたい3つのポイントを解説します。
晴れた日に行う
コーティング作業は、晴れた日に実施することが基本です。雨の日は、作業の途中に車体を乾燥させることができないため適していません。雲行きが怪しい日も同様です。作業効率を高める面でも、天気が良い日を選ぶことをおすすめします。
天気に加えて、作業する時間帯も意識しましょう。早朝から作業を開始するのが理想です。日中の気温が上がる前に作業して、コーティング中の乾燥や水分の蒸発を防ぐためです。
気温が高いと、水気がすぐに乾いてしまい、仕上がりのムラが生じる原因になることがあります。そのため、時間に余裕を持ち、涼しい時間帯に作業を始めることが望ましいといえます。
入念に下地処理を行う
コーティングの仕上がりを美しく保つためには、下地処理が非常に重要です。下地処理とは、車の表面を磨いて洗浄し、油分や汚れを完全に除去する作業を指します。この工程の出来によって、コーティング剤が車体の表面に密着するかどうかが左右されます。
コーティングの光沢やツヤを引き立たせたり、長持ちさせたりするためにも下地処理をしっかり行いましょう。
コーティング直後は水に濡れないようにする
コーティング作業が完了した後は、被膜が完全に定着して硬化するまで、水に濡れないように注意することが必要です。コーティング剤が乾燥して硬化するには約1日かかり、完全に硬化するまでには数週間から1か月程度を要します。
硬化するまでの間に車が水に濡れると、コーティングの持続性が低下する可能性があるため、なるべく雨天時の走行や洗車を避けてください。車をガレージや屋根のある場所に保管するのが理想です。
まとめ
愛車のコーティングを自分で行うことで、コストを抑えながら車の美しさを保つことが可能です。ただし、適切な道具を用意し、正しい手順に従って作業を進めることが重要です。
特に、下地処理を入念に行い、晴れた日に作業を行うことで、ムラのない仕上がりが期待できます。自分でコーティングすることで、愛車への愛着が深まるだけでなく、その手間も楽しみに変わるでしょう。ぜひ挑戦してみてください。
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