車を購入する際にカーナビを付けるか迷っている方は多いのではないでしょうか。従来は目的地までのルートを検索するのにカーナビが欠かせませんでした。しかし、現代はナビアプリが普及しているため、カーナビがなくてもスマートフォンで十分と考えている方もいます。
今回は、スマートフォンアプリはカーナビの代わりとして十分活用できるのかを解説します。
カーナビを使うメリット・デメリット
カーナビを使用するメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
メリット
カーナビを使用するメリットは主に3つです。
測位精度が高い
カーナビのメリットのひとつは、高い測位精度です。GPSだけでなく、車速センサーやジャイロセンサーなど複数の技術を利用することで、車の現在地を正確に把握し、目的地までの最適なルートを教えてくれます。都市部のような複雑な道路網でも、適切な道案内が可能です。
また、最近のカーナビはトンネル内や高架下などの場所でも正確な位置情報を提供してくれます。常に正確な位置情報を把握するためには、カーナビが欠かせません。
画面が見やすい
カーナビは、車内での視認性を重視して設計されており、運転中でも地図やルート情報を簡単に確認できます。高解像度のディスプレイを備えたカーナビは、細かな道路も鮮明に表示され、道に迷う心配はありません。
また、カーナビはタッチパネルによって直感的な操作が可能なため、運転中でもストレスなく使用できるのも特徴です。
その他の機能と連動できる
カーナビは、ナビゲーション機能だけでなく、さまざまな車載機器やスマートフォンと連動できます。例えば、Bluetooth対応のカーナビを使えば、スマートフォンと接続してハンズフリー通話や音楽の再生が可能です。
最近のモデルでは、リアカメラやドライブレコーダーと連携して、駐車時の補助機能や運転中の映像記録をカーナビの画面上で確認できます。機能が豊富で、快適で安全なドライブをサポートしてくれる点もカーナビのメリットです。
デメリット
カーナビにはメリットがある一方で、デメリットもあります。ここでは、デメリットの具体的な内容を紹介します。
費用が高くランニングコストがかかる
カーナビのデメリットは、機器の費用が高い点です。安価なものでも5万円程度かかるとされており、高性能なカーナビほど費用が高くなります。また、取り付け費用も考慮しなければいけません。
カーナビのモデルによっては地図データの更新に追加費用が発生し、ランニングコストとして積み重なる場合もあります。
情報更新に手間がかかる
カーナビは、情報の更新に手間がかかります。道路状況や交通規制は常に変化しているため、最新の情報を反映させるには定期的な地図データの更新が欠かせません。
しかし、情報を更新するには費用や手間がかかります。カーナビを購入する前に、ランニングコストや、更新作業の手間を確認しておきましょう。
スマホのナビアプリを使うメリット・デメリット
スマートフォンのナビアプリは手軽に利用できる便利なツールです。ここでは、使用する際のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
スマートフォンのナビアプリには2つのメリットがあります。
コストを抑えて利用できる
スマートフォンのナビアプリを利用するメリットは、コストを抑えられる点です。多くのナビアプリは無料で利用可能です。アプリによっては広告が表示される場合もありますが、使用するうえでストレスになるほどではありません。
初期投資や維持費を気にせず、手軽にナビゲーション機能を利用できるのはスマートフォンのナビアプリならではのメリットです。
常に最新情報を確認できる
スマートフォンのナビアプリは、インターネットを利用して常に最新の地図データや交通情報を取得できるため、更新の手間がかかりません。正確で信頼性の高い道案内を利用できます。
アプリによっては、利用者からのフィードバックを元に、道路の状況や渋滞情報が即座に反映されることもあります。カーナビに近い性能を有しているナビアプリが増えており、利便性が大幅に向上しているのもメリットです。
デメリット
スマホのナビアプリは、位置情報の測位をGPSのみで行うため、正しい走行位置を見失う場合があります。トンネル内では利用できないケースが多く、また、高速道路を走っていても側道を走っていると誤判断してしまう場合もあります。電波の届きづらい山間部では、ナビアプリが満足に機能しないかもしれません。
カーナビに比べると、位置情報の正確性では劣ってしまいます。常に正しい位置情報が把握できないと不安な方は、カーナビを購入するのがおすすめです。
目的によってはスマホのナビアプリで十分といえる
スマートフォンのナビアプリは目的地の検索や変更をスムーズにできるメリットがあります。細かい道や所要時間を調べたいときに便利な機能です。音声入力でナビゲーションも可能なため、入力の手間がかからない点も魅力です。
一部の場所では電波が届かないため、位置情報を測定できないデメリットはありますが、一般道ではほぼ問題なく使用できます。目的によってはカーナビがなくても、スマートフォンのナビアプリで十分といえます。
カーナビの代わりにスマートフォンのナビアプリを使用する際は、注意点として、スマートフォンの通信プランを確認してください。ナビアプリは多くのデータをやり取りします。データ通信量に上限があるプランだと、通信制限がかかってしまう可能性があります。
その場合、データ通信量に上限がないプランに契約を変更するのがおすすめです。
【スマホ】ナビアプリを使うときは注意が必要
スマートフォンのナビアプリを使う際の注意点を紹介します。
運転中に操作しない
スマートフォンのナビアプリは、運転中に操作してはいけません。運転中にスマートフォンを操作すると、視線が逸れてしまい、事故のリスクが大幅に増加します。「道路交通法・第七十一条 五の五」では、運転中の携帯電話の取り扱いを下記のように定めています。
自動車又は原動機付自転車(以下この号において「自動車等」という。)を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置(その全部又は一部を手で保持しなければ送信および受信のいずれをも行うことができないものに限る。)を通話のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと。
引用:e-Gov法令検索「道路交通法」
車の運転中にスマートフォンのナビアプリを操作したり、注視したりすると交通違反に該当する可能性があります。操作しなくてもスマートフォンを手に持つだけで「ながらスマホ」になり、罰則の対象になるので注意が必要です。目的地の設定やルートの変更は、車を停止させた状態で行ってください。
視界を遮らない(スマートフォンホルダーを設置する場合)
スマートフォンホルダーを使用すれば、スマートフォンを手に持たなくても操作が可能なため「ながらスマホ」には該当しません。カーナビ代わりにナビアプリを使用する場合は、スマートフォンホルダーの設置がおすすめです。ただし、運転中に操作したり注視したりすると交通違反に該当するため注意が必要です。
また、スマートフォンホルダーを使用してナビアプリを利用する場合は、視界を遮らない場所に設置する必要があります。設置場所が視界を遮る位置にあると、前方の確認が難しくなり、事故の原因になります。取り締まりの対象になる場合もあるため注意が必要です。
ダッシュボードの低い位置やエアコンの吹き出し口など、視界に影響を与えない場所を選んで設置してください。
まとめ
スマートフォンのナビアプリの性能は向上しており、カーナビと同じように使用できます。ルート検索や目的地までの時間の測定などは、ナビアプリでも問題なく可能です。カーナビがなくても、スマートフォンのナビアプリがあれば十分といえるでしょう。
しかし、スマートフォンは画面サイズが小さいため、地図情報が見えづらい可能性があります。ナビアプリも性能が限定されているため、不便さを感じるかもしれません。
そこでおすすめなのがカープレイ付きオーディオディスプレイです。オットキャストなら、スマートフォンと連動させて、大きな画面で位置情報を確認できます。スマートフォンのナビアプリだと見づらいと感じる方は、オットキャストの購入を検討してみてください。
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