自分でできる車のメンテナンス
自分でできる車のメンテナンスは意外に多くあります。ここでは、自分でできる車のメンテナンスの種類を紹介します。
洗車
自分でできる車のメンテナンスのなかでも、最も簡単なのが洗車です。
一見綺麗に見える車でも、大気中の漂っている見えないほこりやチリが付着しているかもしれません。その状態を放置すると、水垢の原因になり、塗装を傷めてしまうおそれもあります。
汚れが目立たなくても、1か月に1回は洗車を行ってください。汚れが付着した際は、放置せずになるべく早く洗車を行いましょう。
タイヤの空気圧確認
タイヤの空気が減った状態で走行すると、カーブの際に安定性が下がり、事故につながるおそれがあります。タイヤの空気は運転していると徐々に抜けてしまうため、安全運転のためには定期的な空気圧確認が欠かせません。
目安として1か月に1回は空気圧を確認してください。タイヤの空気圧はエアゲージを使って測定できます。カー用品店で購入できるほか、ガソリンスタンドやタイヤ販売店で借りることも可能です。
ウィンドウォッシャー液の補充
フロントガラスを洗浄するウィンドウォッシャー液の補充も自分で行うことができます。
ウィンドウォッシャー液は頻繁に利用するものではないため、補充を忘れやすいです。必要なときに切れていることがないように、1か月に1回は補充して満タンにしておきましょう。
一般的にウィンドウォッシャー液の補充口は、ボンネットの中にあります。溢れないように注意しながら、少しずつ補充してください。ウィンドウォッシャー液自体は、カー用品店やガソリンスタンドなどで購入できます。
エアコンフィルターの交換
エアコンフィルターの交換も自分でできます。交換方法は車種によって異なりますが、一般的には助手席前方の収納(グローブボックス)からエアコンフィルターの取り外しが可能です。詳しくは車ごとの取扱説明書を参考にしてください。
エアコンの効きが悪くなったり、エアコンから臭いがするようになったりしたらフィルター交換をするのがおすすめです。フィルターの機能が低下した状態でエアコンを使い続けると、空気が循環しにくくなり、健康にも悪影響を及ぼすおそれがあるため注意してください。
冷却水の補充
冷却水とはエンジンを冷やすための液体であり、エンジンルームに設置されています。カー用品店で冷却水を購入すれば、自分で交換できます。交換する際はタンクのキャップに冷却水(Coolant)と表記されているか確認しましょう。
冷却水は量が減っていなくても経年劣化します。冷却水が劣化していると、エンジンが十分に冷えず、大きな負担がかかります。エンジン自体が劣化してしまうと、自分で対処するのは難しく、メンテナンスを業者に依頼しなければいけません。
2年に1回の交換が推奨されているため、車検に合わせて交換するのがおすすめです。
ヘッドライトの交換
ヘッドライトの交換も自分で行うことが可能です。しかし、他のメンテナンスに比べると、細かな作業が必要になります。自分でできるか不安な方は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
ヘッドライトは、光が弱くなってきたと感じたら交換するようにしてください。近年、販売されている車のヘッドライトのLEDは長寿命のものが多く、めったに切れることはありません。しかし、何らかの不具合で急に光らなくなる可能性もあるため、定期的に点検を行っておきましょう。
ワイパーブレードの交換
ワイパーのブレードも自分で交換できます。ワイパーの使用頻度が高くない場合は、1年に1回程度交換すれば問題ありません。ブレードのゴムだけを交換する方法もあります。
ワイパーを動かした際に、ゴリゴリと音がしたらすぐに交換しましょう。その状態で使用し続けるとガラスに傷がつくおそれがあるので注意してください。
専門業者に任せたほうが良い車のメンテナンス
車のメンテナンスは自分で行うことも可能ですが、専門業者に任せたほうが良い場合もあります。ここでは、専門業者に任せたほうが良い車のメンテナンスについて紹介します。
エンジンオイルの交換
エンジンオイルとは、エンジンの動作を円滑にするための潤滑油です。基本的にはディーラーやカー用品店などで交換を依頼するのがおすすめです。
オイルが汚れているとエンジンの性能が低下するため、半年に1回程度の頻度で交換してください。メーカーによって交換推奨時期は異なるため、車の説明書を確認しておきましょう。
オイルフィルターの交換
オイルフィルターとは、オイルを濾過して汚れを取るためのものです。オイルフィルターの状態が悪くなると、エンジンオイルの劣化も早まるため、定期的な交換が欠かせません。
オイル交換2回につき、オイルフィルターを1回交換するのがおすすめです。フィルター代と工賃を合わせても、2,000円程度で交換できます。
タイヤの履き替え
タイヤの履き替えは自分ですることも可能ですが、重労働でありトラブルも起こりやすいです。そのため、専門業者に依頼して交換するのがおすすめです。
専門業者であれば、タイヤの摩耗度合いを判断して、取り付け位置を工夫してくれます。正確な摩耗状態をチェックしてもらえる点が、専門業者に依頼するメリットといえるでしょう。
ブレーキオイルの交換
ブレーキオイルはブレーキを作動させるために必要な油です。ブレーキオイルが劣化すると、ブレーキの効きが悪くなるため、定期的な交換が欠かせません。4年に1回の交換が推奨されているため、車検2回ごとに1回交換するようにしましょう。
エアクリーナーの交換
エアクリーナーは、エンジンに入る空気をろ過するフィルターで、車を安全に走らせるためには欠かせません。自分でメンテナンスをするのは困難なため、走行距離2万kmを目安に専門業者に依頼して交換してもらいましょう。
車のメンテナンス費用を節約する方法
ここでは、車のメンテナンス費用を節約する方法を紹介します。
大きな負荷のかかる運転を避ける
車のメンテナンス費用を節約するためには、大きな負荷のかかる運転を避けて、ブレーキやタイヤなどの部品を長持ちさせることが大切です。
特に、急発進や急ブレーキなどは車に大きな負担がかかるため、なるべく避けることを心がけてください。エンジンを止めた状態でオーディオを長時間使用するのも、バッテリーの寿命を縮めるなど負担がかかる原因になります。
こまめにメンテナンスを行う
こまめに自分でメンテナンスを行うと、車を良い状態で維持しやすく、結果としてメンテナンス費用の節約になります。自分でできるメンテナンスは数多くあるため、定期的に行うようにしてください。
自分で対処できない不具合を発見したら、すぐにディーラーやカー用品店に相談しましょう。不具合を放置したまま乗り続けるのは、車の状態をさらに悪化させる可能性があるので避けてください。
まとめ
自分でできる車のメンテナンスは数多くあります。しかし、作業が困難なものもあるため、自分でメンテナンスをするのが難しいと感じたら専門業者に相談するのがおすすめです。
細かな作業に慣れていないと、メンテナンスを正しく行うことができず、状態をより悪化させてしまいかねません。ディーラーやカー用品店であれば、車の目立たない不具合も見つけて整備をしてくれます。
専門業者を活用しつつ、可能な部分は自分でメンテナンスすることで、車のメンテナンス費用の節約にもつながります。
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